SI企業に勤めるSEのブログです。

技術系、小説やドラマの感想、雑記など、雑多な日記です。

【技術】AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト 合格しました!

はじめに

定期的に書こうと思っていたけれどやはり守れない。。。笑
お久しぶりです。今回は、AWSの資格をとってみた、というお話です。
クラウド使う上での基本的なアーキテクチャの理解やクラウドを利用する利点など、非AWS的な面でも結構勉強になった受験でした。

受験動機

現在担当するシステムで、次の更改はクラウドを使おう、という機運があり、自社ではAWSを推していることから、先行して学習してみました。
あとは単に自分自身も興味があったので、今後のキャリアアップのためにも取って見ようかな?と思い、期限を決めて受験することにしました。

勉強方法

今回やった勉強は以下の2つです。

  • 参考書の学習(以下はおすすめしない笑)
    • 一夜漬け AWS認定クラウドラクティショナー 直前対策テキスト
    • 一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[CO2対応]直前対策テキスト
  • Udemyの模擬試験
    • 【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

まずは参考書を2~3周して、基礎知識を身に着けました。
ほとんど知識のない状態だったので、前段階の試験である「一夜漬け AWS認定クラウドラクティショナー 直前対策テキスト」を読み、AWSのサービスの種類や概要を理解しました。
次に、「一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[CO2対応]直前対策テキスト」を読み、頻出サービスに対する理解を深めました。
正直なところ、上記書籍はあまりおすすめできません。また、書籍での学習は危険をはらみますので、少なくとも主要サービスについては、Webで最新版の資料をもとに学習することを強くおすすめします。(後述)

その後「なにか模擬試験ないかな」と思って巡り合ったのが、「【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)」でした。(過去問非公開のため模擬試験を探すしかなかった。)
解説も丁寧で、詳細な解説以外にも参考になるAWSのページや技術ブログを示してくれており、解説と参考ページを合わせて学習することで、注意すべきポイントや周辺知識の理解を促す構成になっており、非常に良かったです。
見直し時点でどのような分野の問題が解けていないのかを表示してくれる機能もあり、苦手分野がわかりやすくなっています。また、Udemyにはアプリがあり、そちらで学習可能なことも大きかったです。(最近は出勤していたので、移動時間に学習できるのが非常にありがたかった!!!)
さらに、2022年版と謳っているだけあって、情報が新しかったのもありがたいことでした。

スケジュール

今回の受験スケジュールは以下のとおりです。
(準備期間2ヶ月、朝夕の出勤時間を中心に学習、土日にまとめ作成。総計80~90時間程度。)

  1. 書籍購入(1月下旬)
  2. 申し込み(1月下旬)
  3. 参考書学習(2月)
    1. クラウドラクティショナー(1週目)(書籍1周のみ)
    2. ソリューションアーキテクト(2~4週目)(書籍2周、周辺知識学習)
  4. 模擬試験学習(3月)
    1. 基本の模擬試験受験1回目(1週目)
    2. 応用の模擬試験受験1回目(2週目)
    3. 模擬試験で間違った問題の復習と再受験(3~4週目)→すべての模擬試験で90%以上取れるようになるまで学習
  5. 受験(3/26)

コツ

以下のポイントを抑えることが大事だと感じました。

  • 各サービスのユースケース、組み合わせ方
    (EBSとS3、EFS、RDSとEC2上のDB、コンテナの起動タイプ、など)
  • 主要サービスの細かい制限事項
    (EC2、EBS、S3、EFS、FSx、ELB関係、Route53、など)
  • ユーザ/セキュリティ管理方法
    (Organizationのポリシー、IAMユーザ/ロール/ポリシーの関係、バケットポリシー、など)
  • 各サービス、各パターンのベストプラクティス
    (コスト最適、性能向上、移行費用低減、マネージドサービスの活用など)

受験した感想

最初学習した書籍が一夜漬け的な性格のものだったこともあり、まとまった知識習得には至りませんでした。また、実際の試験では必須となるIAMポリシーやOrganization、バケットポリシー、ネットワークACLの記載などもなく、初学者の場合はこれだけで合格は無理だと思います。 幸いなことに、私に関してはある程度オンプレでの実務経験があったため、「オンプレとの対比」を思い浮かべることで、おおよその置き換えイメージを理解することができ、学習自体はすすめることができました。

ただ、書籍の内容を丸呑みするのはおすすめできません。なぜなら出版後1年も経つとサービス内容は変わり得るからです。実際上記の書籍でも「S3は結果整合性を使っている」と記載がありましたが、現在は「強い整合性」に切り替わっており、結果的に間違った記述になってしまっていました。(切り替わったのが書籍出版後なので、著者の責任ではありませんが。。。) だいたい試験で出題される頻出サービス(≒主要サービス)は限られているので、そこだけでも詳細をWebで把握することをおすすめします。

難易度としては、オンプレ等でのシステム全体を構築した経験があり、AWSサービスのユースケースを理解してオンプレとの対比を導くことができれば、クラウド構築におけるベストプラクティスのパターンと主要サービスの制約を詰め込むだけで合格が目指せるレベルだと思います。
これだけで実務(構築・細かい設計)が一人前にすらすらできるとは思えませんが、見積もりをする人や、AWS理解の取っ掛かりとして学ぶには十分役立つ資格だと思います。

また、クラウドを利用したシステム構成のプラクティス全般を学ばないと合格は難しいので、クラウドリフト案件を担当する方や、クラウドネイティブなシステムの全体像を把握したいという方にもおすすめです。

最後に

今回無事に合格することができ、ホッとしました。1万5千円は痛いからね。。。笑
「そろそろクラウドを身に着けないとまずいな」という危機感をお持ちの方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。